長い間住んでいたカリフォルニアから東海岸に引っ越してきて、まず気づいたのが、多彩な種類の車のナンバープレート。
アメリカの司法システムは、連邦法と州法に分類され、道路交通法は後者に属する。
州が変われば、最高速度が違い、駐停車に関するルールも違う。よって州ごとに筆記試験と路上試験が行われ、免許証が交付される。もちろん、車両登録も国ではなく、州の運輸局で行われ、ナンバープレートが与えられる。
カリフォルニアでは、たまに、北のオレゴン州や東のネバダ州からの車を見ることがあったけど、見かける車両95%は、同州のナンバープレートだった。
日本の国土面積とほぼ同じ位のカリフォルニア州。広さに加えて、西海岸自体が、カリフォルニア、オレゴン、ワシントンと3つの州しかないので、単一のナンバープレートをつけた車だけが走行していたって、別に不思議でもなんでもない。
それに対し、東海岸は最北東部のメイン州から南はフロリダ州と、15州が入り組んで存在する。そして東海岸を結ぶ高速道路I-95を利用して、州越えするドライバーの数は、言葉通り数え切れないほど多い。
だから、東海岸に住んでいると、他州のナンバープレートをつけた車が頻繁に走っていても当然と言えるだろう。
それでも、西から移住してきて3ヶ月の私には、まだまだ珍しい光景。異なるナンバープレートを見つけると、少し心がウキウキする。
今回は、旅先のサウスカロライナ州チャールストンで発見した様々な州のナンバープレートと、併記されているそれぞれの州のニックネームをご紹介。
まずは近場から

▲サウスカロライナ州。「Smiling Faces, Beautiful Places」笑顔と美しい場所。中央は州の木でパルメットという椰子の木の一種。

▲フロリダ州。「Sunshine State」輝く太陽。オレンジがおいしそう!

▲ジョージア州。「Georgia…on my mind」ジョージア〜♪オンマイマインド♪。マジです。(ちなみに隣のバンパーステッカーは「Support Out Troops」。主にイラクに派遣されている兵士たち、軍隊を支持するという意思表示をしていて、黄色や星条旗色のものなど数種類がある。政治的にはブッシュ派が多い。)

▲テネシー州。「The Volunteer State」ボランティア(自発的な)の州。これは1812年の米英戦争のときに、テネシー州から多くの志願兵(Volunteer)が出陣していったことをたたえている。
少し離れて

▲テキサス州。「The Lone Star State」たった一つの星。テキサスの州旗の中央部には星が一つだけ描かれている。中央のカウボーイがかわいらしい。

▲ニューヨーク州。「The Empire State」その名の通り、帝国。エンパイアステートビルもこの州のニックネームから由来している。

▲ニュージャージー州。「Garden State」 庭園。その昔、とあるニュージャージー出身の名士が、そう呼んだことから。

▲メリーランド州。「Treasure the Chesapeake」 州のChesapeake湾を大事に!

▲バーモント州。「Green Mountain State」 緑の山。これも、その昔、バーモント州を訪れた聖職者が、美しい自然を見て、そう呼んだことに由来している。

▲オハイオ州。「Birthplace of Aviation」飛行機発祥の地。人類始めて空を飛んだライト兄弟の出身地。
ちなみに、写真はありませんが、私が住むノースカロライナのニックネームは、「First in Flight」(最初の飛行の地)。これはライト兄弟が始めて飛行実験を行ったのがノースカロライナだからそうです。
ニックネームが併記されていないけれど、

▲ペンシルバニア州。ちょっと見にくいですが、州政府のHPアドレスが記載されている。これは最近のトレンドらしい。
予想もしなかったナンバープレート

▲アラスカ州。「The Last Frontier」最後の開拓地。そんなことより、このドライバーは、ここまで運転してきたのかどうかが気になる。
そのほかカリフォルニア州、メリーランド州、アリゾナ州の車も発見。みんなクリスマス休暇を利用して、遠方から遊びに来ていた模様。
帰路のI-95上では、ワシントンDCからの車も発見。
ワシントンDCで登録された車には、「Taxation without Representatives」とのメッセージが書かれているものが多い。意味は「代表なくして課税なし」。そう、あのボストン茶会事件のときのスローガン。憲法上、DCの住民は国会議員を選出できない。よって代表者がいないのに、税金を払うのはおかしい!と車のナンバープレートを通じて訴えている。国家元首や国会議員が数多くいる小さな町で、そんな政策に対する不満のアピールを地元の運輸局が許しているのが、なんともおかしい。
以上のナンバープレート以外にも、各州違ったデザインとスローガンが用意されていて、ドライバーが好きなものを選択できる。
運輸局から割り当てられたシリアル番号も、追加料金を払えば、好きなアルファベットと数字の組み合わせで、オリジナルのナンバーを作ることができるのもアメリカならでは。
アメリカいえども広し。同じ英語をしゃべっているけれど、実は、出身州とアイデンティティの関わりはかなり強い。州それぞれのナンバープレートとニックネームを授かることによって、自分が今、この州に属しているという気分が一層増してくる。
現に私たちもカリフォルニア州のナンバープレートからノースカロライナ州に変わったときは、なんだか国籍を変えられたような気分になったのを覚えている。
人口10万人足らずのチャールストンで見つけた各地方からの車たち。それぞれ長時間のドライブを終えて、偶然にも同じ土地にいる共通点を思うと、なんだか愛おしくなりました。
■Writer:みまお★かな94年から大阪とアメリカ西海岸を何度となく往来。最終的にはカリフォルニア州サンタバーバラで合計6年間過ごし、そこで安定住する夢を抱く。が、2006年にアメリカ脱出、ドイツ・ライプツィヒで3ヶ月間ビールを飲みまくる毎日を送り、10月からアメリカ南部ノースカロライナ州にて滞在、車なしでは生活できない南部カルチャーを体験中。乗っている車は、相方名義の2003年TOYOTAカローラ。74年元旦生まれ。
ブログ:
chenchan @ where? now in ノースカロライナ USA関連記事:
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